パーキンソン病と向き合った父と私⑤


訪問ありがとうございます。

看護師に寄り添う相談室『Sowelu』

代表の中村真美です。




パーキンソン病を患って20年。

とうとう食事が取れなくなった父。



施設に入所していた父が3年ぶりに

家に帰ることとなった。



高校を卒業してから、

実家を出た私。

介護の為に仕事を辞めて、

実家に帰った。



実家で寝泊まりするのは、

20年ぶり以上(笑)





往診医、訪問看護ステーション、

訪問入浴のサポートを受けて、

父、母、私の

実家での生活が始まった。


その頃、私は38歳。

ずっと看護師をしてきたが、


◎母が自宅で看取る事に

 納得できていない

◎主治医と言い合いしてしまった

◎24時間の介護は初めて

◎病院以外での看取りは初めて

◎決断・判断は自分にかかっている

◎父の本当の望みは何なのか


正直、不安な気持ちで

いっぱいだった。






自宅に帰ってきた翌日、

ケアマネ、往診医、訪問看護師との

担当者会議が開かれた。



その時、訪問看護の管理者の

言った言葉が今でも忘れられない。




「娘さんは看護師だから、

技術的な面でサポートすることは

特にないと思う。


でも、私も親を看取ったから

よくわかるが、医療者であっても、

身内となると迷ったり、悩んだり、

あがいたりする。

私なんて、冷静じゃないと周りに

叱られたんですよ。


だから、私たちにできるのは、

娘さんが相談できる存在である事

だと考えています。」







その言葉を聞いたときに、

溢れてくる涙が止まらなかった。



自分でも理解できていなかったが、

ずっと気持ちが張り詰めていて、

いっぱいいっぱいだった。



仕事をしながらの退院準備。

一人で頑張らなきゃ、支えなきゃ、

守らなきゃと思っていた。

正直不安だらけだった。





訪問看護のステーションの管理者の

その一言で、本当に救われた。



あの時、私の抱えていた重荷、

悩み、辛さ、閉じ込められた感情を

一人でも理解してくれた事で、

気持ちがほぐれた感覚があった。




理解し、共感してくれたことで

前に進めたのです。

続きは

パーキンソン病と向き合った、父と私⑥へ







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